絞り加工

プレス加工の中で最も難しく、高い技術が要求される絞り加工。
この絞り加工こそが、渋木プレスの最も得意とする技術です。

絞り加工は板厚減少による破断や、しわ、歪みとの戦いの連続です！
1枚の金属板を金型で上下から負荷をかけて絞りあげていく中で、金属板は板厚減少により破断したり、しわや歪みが生じたりします。この破断、しわ、歪みが起きないようにするのは、金型（パンチ、ダイ、シワ押さえ）・機械・加工条件などを調整する絶妙ともいえる職人技です。

当社には創業以来蓄積された「絞り加工」のノウハウがあり、これは世代交代を重ねながら技術継承を行っております。

絞り加工には、最終的に成形させる形状や、成形していく工程、板厚などにより「深絞り」、「多工程絞り」、「厚板絞り」など絞り加工の中でも難度の高い加工があります。
高度な絞り技術の要求される形状を得意としておりますので、ぜひ『絞り加工』でお悩みがございましたら、渋木プレスにご相談ください。

絞り加工の加工品一例

深絞り加工のイメージ
（右の深さまで絞るために、左から順に段階を経て深さを出していく）

バルジ成形

当社では絞り加工でも難度の高いと言われる『バルジ成形』にも対応しております。

左の写真はバルジ成形前後の写真です。
右の筒がバルジ成形前、左の筒がバルジ成形後になります。

中央にあるゴムを筒の中に入れた状態でプレスする事で、筒の内部のゴムがつぶれ、底がゆるやかに膨らんだ形状に成形する事ができます。

プレス屋さんの用心棒！同業のプレス業者からのご依頼も大歓迎です！

弊社では、大変ありがたい事に同業のプレス業者様からのご依頼も多数いただいております。
「納期が間に合わないから手伝って！」「自社の設備でキャパオーバーの仕事を受けてしまった！」「自社の設備では能力が足りない！300tならできる？」「この複雑な形状を絞れる？」などなど、よくいただくご依頼の一例です。

同業のプレス業者様から頼られる『プレス屋の用心棒』を目指しています。同業だと相談しずらい…と気構えずに気軽に相談してみてください！

絞り加工のメリット

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  工数削減
  加工時間の短縮

  絞り加工は1枚の金属板から複雑な形状に成形します。
  これまで切削、溶接などの加工を組み合わせて製造していた加工品を搾り加工の一工程で終わらせる事ができれば、かなりの工数削減につながるでしょう。
  また、加工時間が短いので大量生産が可能になります。

  絞り加工では単純な形状しか成形できないのでは？とお考えの方！絞り加工は技術力の差が加工可能な形状に大きく影響します。
  まずは相談してみてください！

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  コスト削減

  絞り加工で加工するようなお椀型、容器状の形状を切削加工で加工する場合、想像するに容易なくらい、切削しないといけない部分が多いのはわかると思います。
  必要な母材の材料費も、金属の塊ではなく1枚板で済みますので、材料にかかる費用も抑えられます。
  また前述の工数削減により、加工コストも削減されます。

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  品質

  切削加工をしないので、金属組織を切る・削る事による素材へのダメージはありません。
  また、絞り加工により溶接工程を省いた場合、溶接の熱による局所的なダメージがなくなります。
  結果的に、表面に傷もなく、仕上がりが綺麗で丈夫な加工品になります。

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  強度

  絞り加工では加工硬度により薄くても丈夫な加工品ができあがります。

  従来、絞り加工でない方法で成形していた製品の形状を、絞り加工で加工する事ができれば、薄くても強度を維持した加工品にできますので、従来の商品を軽量化する事ができるかもしれませんね！

動画で見る絞り加工